なぜハハハは生き残ることが出来たか
あの人の
音や薫りが
風に散り
我が身を
焦がす
面影の華
三木助が
昇天したのは
寄席が
賑わう
1月3日でした
三木助は
この日を
選びました
賑わいの
中で
逝きたい
そう
思ったのでしょう
若旦那です
全うしました
前年
暮れ
寒さが
肌にしみる
その日
三木助が
徘徊し
病院に
担ぎ込まれました
千駄木にある
病院に
駆けつけました
わたしは
車で
待っていました
数時間して
小朝が
戻ります
ふてぶてしく
後部座席に
のり
沈黙です
わたしは
心痛を思い
ミラーで
小朝を見ます
背筋が凍りました
薄笑いです
氷のような
笑み
その顔は
血の気がなく
太っていて
脂ぎって
悪臭が
漂っています
そして
2001年
1月3日
報道で
三木助の
自殺を知ります
それは
八王子の
ホテル独演会
でした
わたしは
泣き崩れ
気を失いました
小朝は
意気揚々と
高座に上がり
笑わせます
いつもより
笑わせます
そして
小朝も
笑います
にや笑い
病院に
行き
死化粧を
施した
小朝
わたしに
告げたのは
三木助の
体の
全てでした
事務所の女と
二人で
後部座席で
笑いながら
三木助の
体を
描写します
そして
葬儀が
終わった
車の中
遺体が収められた
棺に様子を
こう語ります
「首が棺桶に入らない
つった首が
曲がっちゃってね
こんな感じ
ハハハハハ
八××ちゃんやってみて」
事務所の女は
首をかしげます
真似します
そして
二人で
高笑い
高笑い
「師匠、
やめてくださいよーー
ハハハハハーーーーー」
わたしは
運転席で
肩を
震わせます
三木助の
死
それも
わたしへの
殺戮道具
でしか
なかったのです
わたしは
時々
三木助が
好きだった
卵かけご飯を
食べます
三木助と
一緒に
食べている
そんな
気持ちです
わたしは
三木助の分まで
生きます
三木助の
その生を
魂を
歌います
それが
わたしに
残された
唯一の
供養です
yasuha
2016. 5.19 11:48
みなさま
コメント
ありがとうございます
わたしは
四代目 桂三木助の
素晴らしさを
もう一度
伝えたかったのです
お祈り
ありがとうございます
今ごろ
冥土名人会で
十八番の
「芝浜」を
口演している
ことでしょう
想いが
通じているでしょう
三木助師匠への
たくさんの
お言葉を
引き続き
お待ちしております
泰葉
9月20日父の命日！！！
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「愛されたい！」と思ったときに試してみたい5つのハハハ
また！