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『第零次グローバリズム(前篇)①』三橋貴明 AJER2017.8.15
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ソーシャルレンディング最大手maneoの瀧本憲治氏との最新コンテンツ「【大人が知るべき(日本の)歴史:奴隷文化のない日本】第0次グローバリズム 」がリリースになりました。
昨日は新幹線広島ルートで浜田市で日帰り講演してきました! 片道6時間! きつかった~っ!!!
広島と浜田を結ぶ高速道路(浜田自動車道路)は、予想通り片側一車線対面通行ポール立て(暫定二車線)でございました。
【写真 浜田道路】
今度は江津市に日帰り講演に行きたい!(可能かどうかは、不明です)
本日は、三橋経済塾第六期第八回講義開催日です! ご参加される皆様、よろしくお願いいたします。(ゲスト講師は上島嘉郎先生)
わたくしが島根に行っている間、関東は大荒れだったようですね。
『関東大荒れ、花火大会で落雷・感電か…9人搬送
湿った空気が上空に流れ込んだ影響で関東全域は19日、大気が不安定となり、局地的に雷を伴う激しい雨になった。
東京都世田谷区では花火大会の会場近くで落雷があり、9人が搬送された。関東地方は20日以降も局地的に激しい雨が降るおそれがあり、気象庁は土砂災害や突風への注意を呼びかけている。
同庁によると、午前中は関東北部、午後からは東京、神奈川など首都圏で局地的な土砂降りに見舞われた。1時間雨量は、栃木県高根沢町52ミリ、東京都練馬区50ミリ、埼玉県鳩山町39・5ミリなど。民間気象会社によると、都内では直径数センチのひょうも降ったという。都心は19日連続の雨となった。(後略)』
東京は雨が続いていますが、他の地域はどうなのでしょうか。
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これだけ夏に天候不順が続くと、作物の実りが心配です。日照不足で稲が病気にならなければいいのですが・・・。
わたくしは「防災安全保障」に絡めて「日本国民が分散して暮らす重要性」について語っています。だからこそ、交通イインフラを整備し、各地方が経済成長し、「経済力」すなわちモノやサービスを生産する力を蓄積することこそが、「東京都民の安全保障強化にも繋がる!」と、力説しているわけです。(東京都民は人数が多いので・・・)
とはいえ、食料安全保障の面では、
「日本の各地域で、それなりの食料生産が可能なこと」
もまた、極めて重要なのです。何しろ、日本の食料生産が一地域に集中してしまうと、その地域が天候不順になっただけで「全滅」という話になってしまいます。
もちろん、外国からの食料輸入を否定するわけではありませんが、いずれにせよ安全保障の「肝」は供給能力の多様化であり、集中化、一本化ではありません。
逆に、「おカネ」「利益」に至上価値を置くグローバリズムは、効率性追求の観点から「特定の○○」への特化を好みます。いわゆる、モノカルチャーです。
第"零"次グローバリズムの時代から、グローバリズムはモノカルチャーでした。アメリカ大陸で砂糖のプランテーションを作り、インドの小麦農家には綿花、芥子、藍といった商業作物への転換を強い、マレーシアのジャングルを焼き尽くし、ゴムの木を植える。なぜならば、そちらの方が「利益」になるためです。
とはいえ、モノカルチャーは非常事態に対して極めて弱いのです。少し天候不順になるだけで、その国(植民地)では餓死者続出です。
イギリスのインド支配により、インドの小麦農家が綿花への切り替えを強制された結果、19世紀だけで、2000万人以上のインド住民が餓死。イギリスの支配によって、インドは貧困に追い込まれました。
イギリスのインド支配ほど残酷(餓死者を続出させたという意味で)な事例は、毛沢東の大躍進、スターリンのホロドモール(ウクライナ人に対する餓死強制)以外には知りません。
それはともかく、安全保障とは、いずれにせよ多様化、分散化が重要なのです。ところが、非常事態に備えて供給能力を多様化、分散化しても、非常事態が発生しなかった場合は「ムダ」という話になってしまいます。
ムダを極力排除しようとするグローバリズムと、国家安全保障の相性が悪い理由が、
「日本の特定地域のみで食料生産が行われるようになって構わないのか?」
という命題について考えるだけで、理解できるはずです。
モノカルチャーは危険です。最近の日本で言えば、「種」の寡占化を招きかねない種子法廃止は、まさに「亡国の政策」としか呼びようがないのです。
というわけで、わたくしは8月26日(土)、チャンネル桜「特別番組「種子法廃止から視えてくる日本農業の未来」」に出演します。
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