まだある! 観劇を便利にする3つのツール
“STRAYDOG” Produce 舞台『アオイの花』
中野劇場MOMOにて初日の2/22(水)19:00~(Aチーム)、
千秋楽の2/26(日)16:00~(Bチーム)を観劇してきました。
ストレイドッグさんの舞台初観劇でした!
またダブルキャスト(A/B)というのも初めて観るので楽しみでした!
過去に実際に起きた事件を題材としたお話。
事件によって愛娘の命を突然奪われてしまった母親が心を引き裂かれる程の
哀しさや虚しさ、後悔、憎しみなど…
負の感情の渦に苛まれながらも、家族と共に生きる希望を切り開いていこうと
戦う姿が描かれていました。
お母さんの坂下恵子(小澤真利奈さん)が見せてくれた娘の坂下アオイ(白石彩妃さん)への
母の愛情に満ち溢れた表情、愛娘を想って涙に暮れる姿、
現実に立ち向かおうとする強さ、自身の病気やふとした時に垣間見える弱さ。
それぞれの場面で母親の想いがその表情や言葉から伝わってきて、
感情移入してしまいました。
泣けるシーンが多くて…初日は観終わった直後は、なんだか放心状態になっていました…笑
ほんとーーーーーーーーに!素晴らしい舞台でした!!
この舞台は、本当にたくさんの場面が心に残りました。
田崎刑事(A:池畑暢平さん、B:劉高志さん)と佐久間刑事(A:松尾彩加さん、B:北條亜実さん)が
マスコミからご家族を守ったり、文豪の言葉を伝えて励まそうとしていたところに。
ずっと寄り添ってアオイちゃんのご家族を想う優しさが感じられました。
佐久間刑事が文豪の言葉を伝える時にすごく想いが込められた読み方をされていたのがとても印象的でした。
そしてお母さんと感情がすれ違ってしまったシーンでは、
お母さんのやりきれない想いから放たれた言葉に胸が締め付けられました…
お父さんの坂下浩二(石野理央さん)は最初なんだか素っ気なさそうに見えたけど、
本当はご家族を深く思い遣ってることが数々の台詞から感じられました。
特にお母さんが手術の傷跡を見せるシーンでの優しい言葉が素敵だなぁと思いました。
また、お母さんの親友の島野凛子(A:大迫可菜実さん、B:松宮安里さん)が
お母さんとアオイちゃんへの心遣いがとても感じられる演技をされていたのが
印象に残っています。
お母さんがアオイのために綴った手記が原因で自暴自棄になっていた
息子の坂下俊太くん(A:北澤優駿さん、B:松本優也さん)と
病魔に侵されていたお母さんの想いが交錯するシーン。
お母さんが必死に息子を諭す言葉に、心を動かされた
俊太くんのお母さんを想う心からの叫びには思わず涙しました…
アオイちゃん(白石彩妃さん)と若い女の子(渡辺早織さん)の
ピュアでお母さんを大切に想う気持ちもすごく伝わってきました。
お母さんが哀しみの底から立ち上がる決心をした後、
それを見届けるように両親にありがとうの言葉を掛けて旅立って行ってしまった。
アオイに「お母さん泣き虫やから」って言われて、
「そうやね、泣き虫やね」って思わず涙を流すお母さん…
ここでもお母さんにありがとうって言葉を掛けて、お母さんが泣きながら夢から覚めたシーン。
アオイちゃんがお母さんの心の中でずっと生き続けて支えてくれていて。
命には限りがあるけど、思い続ける人がいる限り
心や精神の中に永遠に存在できるんだって改めて気付かされました。
アオイちゃん、そして家族や周りの方々の支えがあってこその、このお母さんの生き抜こうとする力強さに繋がってるんですね。
そして…
ずっとお母さんに寄り添ってくれていた若い女の子とお母さんが最後に交わした言葉。
「いいよ、お母さん!」って若い女の子が叫ぶシーン、
小澤真利奈さんと渡辺早織さんが抱き合うシーン素敵すぎました。
舞台奥で映されていたご家族の笑顔、キャストの皆さんの子供の頃のお写真と、
最後の歌はとても感動的でした。
歌われていた宮下加奈子ちゃん役のお二人(A:山田奈保さん、B:中島舞香さん)
本当に素敵でした。
千秋楽の時、座席の位置の関係ですぐ目の前で中島舞香さんが歌われていたのですが、
涙を流しながら歌われてて…もらい泣きしてしまいました。゚(PД`q。)゚。
そして、ジャーナリストの南新一/先輩役の那波隆史さん。
父親/医者/校長/井原博康さん役の中原和宏さん。
若い役者さんが多い中でさすがのベテランの存在感がありました。
レポーター/救急隊員/担任/産婦人科医/春日井/医者/犯人の少年の父親、と
多彩な役を演じられていたお二人(A:梶原慶二さん、B:新田見直登さん)
そして、犯人の少年の他、修一/レポーター/医者/先輩/司会者、と
これまた多彩な役の川端堅吾さん。
兼役の方は他にもおられましたが、これだけの数の役を演じてちゃんと全部
別人に見えるって。ド素人な感想で大変すみませんが、本当にすごい。
うーん、長々と書いてしまった…すみませんでした(^-^;)
二回の観劇で、同じ役でも演じる役者さんが違うというのはとても新鮮味がありました。
どちらのチームもじっくり観ることができて良かったです。
あと、千秋楽の時に幕が下りて客席から拍手している時になんだか少し寂しさがありました。
このメンバーでの舞台はもう終わっちゃうんだな、もうちょっと観たかったなって。
今まで映画や舞台を観ててこんな感覚になったのは初めてでした。
千秋楽終演後にキャストさん達のご挨拶があって、白石彩妃さんが泣きながら
「このメンバーで演じるのが最後になって寂しい」っておっしゃってたのが胸に刺さりました…
「生きる力」「命の大切さ」、完全には受け止めきれてないと思うけど、
辛くてもとにかく前向きに生きていかなきゃ。
明日から笑顔でHappyに!
キャスト・スタッフの皆さん、素晴らしい舞台とメッセージを届けていただき
ありがとうございました!