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王様をナメているすべての人たちへ

王様

家族で健康。王様

ネムノキ

花言葉・・・胸のときめき

本気か、本気。
ひとりごとを繰り返し俺は歩いた。
どうやって俺から遠ざけたかったと言えばいい。
『では、婚姻をいつに』
婚姻を願いでればイセンは逃げてしまうか。
其れは其れで有難い結果だ。

白い綿帽子がふわりと頬をかすめる。
もう綿毛が飛ぶ季節になったのだ。
俺と同じく根無し草みたいに飛んで行くが、その根は深く一気に広がる。
『軽はずみな事をすれば取り返しがつかないと言うことか』
引きつけられくちづけをしてしまった。
そう言えば貴女は怒り、俺の傍になぞ来ないだろうに
『策士策に溺れるだ』
諺とは道理にあっているものだ。

「つぎに会うまでにあなたの本気を見せてね」

イセンは俺に課題をだした。
『会わないようにすればいい』
簡単な事ではないか。
腹は決まった、会わぬ。

『イセン』
あの人を呼ぶ声が聞こえた。
「はい、どうしました?」
俺に掛ける声と大違いだ。
優しく嫋やかに聞こえた。
話をしている相手は誰だ。
『テジャンと仲が良いのですね』
この声は、たしか・・・王様が重臣に迎えた学士。
「仲が良い?悪いの間違いではないです?」
俺の悪口を言うのか、イセン。
『私から見たところ、イセンと・・・』
イセンは自分の人差し指の腹をその男の口に押し付けた。

「何でもないって言っているのに、決めてかかるのは学者らしくないわ」

その指の腹は、唇ほどにやわい。
俺は知っている。
それだと言うのに貴女は惜しげもなく触れさせた。
胸の奥がざわざわと揺らいだ。
『まただ』
何故か貴女は俺を苛つかせる。

『イセン』

先程まで貴女と会わぬと決めていたと言うのに俺は貴女の手を掴んでいた。
「なんなのよ」
『煩い』
掴んだ手を振り払おうとするから俺は貴女を担ぎあげる。
足をバタつかせ両手で俺の背中を叩いた。
ーイセン、人を呼びましょうかー
アイツは追いかけ叫んだ。
「良いのよ、大丈夫。この人はね、担ぐのが得意なの」
ーしかし、意思に添わぬのではー
「いいの、気にしないで。またね」
俺の背中は叩くが、ソイツには手を振るのか。

『袖が乱れます。振るな』
「袖が乱れるとなんでいけないのよ」
『その・・・腕が見えてしまいます』

肩が見えたぐらいじゃ、驚きもしない時代を生きてきたの。
そうよお尻が半分見えたって・・・

私が言いかけてあの人は私をトンと下ろした。
圧迫されていたお腹がスッと楽になった。
『尻を半分だと』
何を驚いているのよ。
『夫婦の仲しか見せないものです』
「あらくちづけは、気軽にするでしょ?」
『貴女と言う人は』
「本気まだ聞いてないわ」
俺を苛立たせるのが好きなのか、其れとも

『本気に形などない』

細い顎を片手で掴み上を向かせた。
大きな目が戸惑いをうつしている。
あの時は其れでも出来たくちづけが今は出来なかった。
その顎から手を振り下ろすように投げやりに離した。

「チェさん」
『やめてくれ』
「・・・」
『そんな見知らぬ男を呼ぶみたいに、俺を呼ぶのをやめてくれ』

皆が寝静まる真夜中。
俺は自らの腕を枕に何度も寝返りを打った。
恋に形などない、故に本気に形などない。
ただ誰にも傍に寄らせてたくなく、常に傍にいたい。
例え罵られたとしてもだ。

矛盾を抱えるのが「本気」の証拠。
俺は貴女を恋しいと思い始めていた。

王様 羊の皮をかぶったテレビ。

こんばんは。

 今夜は韓流時代劇「ポンダンポンダン~王様の恋~」を見ました。

 うーん、コチラも面白いですね!

 数学が苦手な受験生のダンビは、高校三年生。大切な大学受験の

当日、試験をリタイアした時、雨の中を朝鮮王朝時代にタイムスリップ

しました。

 その時代では長らく雨が降らず、王様を初め民が苦しんでいました。

 王様は何とか算術で気象を読んで、雨の降るのを察知したいと考え

ていたところ、現代数学の知識を持つダンビの知恵を借りることに。

 ダンビは宦官として王様に側に仕え、王様に数学を教えることになり

ました。

 一緒にいる時間が多いせいか、二人は急接近し、いつしか惹かれ合

うようになります。

―雨が降ったら帰っても良いぞ。

―雨が降ったら、帰ります。

 ダンビは「未来国」から来たと思っている王様とダンビは雨が降れば

帰ると約束しました。

 そして待望の雨の日、現代に戻ろうとしても戻らなかったダンビと、ダ

ンビを止めようと王宮から必死に彼女の元に駆けつけた王様の姿が

ありました―。

 素敵で切ない恋、タイムスリップという設定、面白いです。

 どうしても「雲が描いた月明かり」を思い出してしまうのは、やはり若

い王様と女の子の切ない恋、後は王様と男装美少女が宦官になって

仕えるという設定のせいでしょうか。

 それにしても、王様は孤独ですね。

 私、それなりの数の時代劇を見てきましたが、大抵、どのドラマも

王様が夜、一人

で王宮から月を見上げるシーンがあります。

 それを見る度に、王って孤独なんだなと思います。
 

このドラマの王様も孤独ですよね。

 権力争いの渦中に否応ナシに立たされているわけですから。

 そんな彼の心を未来から来たダンビが癒してくれたのでしょう。

 それにしても、王様は皆、イケメンすぎる―笑

 「雲が」の東宮も「花の世子様」だったし―笑

 本当にかつての朝鮮国王がドラマの中みたいにイケメンだったら、大

変なことに―女官たちが王様の寵愛を争って凄いことになったでしょ

う!

 というわけで、次回で完結ですが、続きが楽しです。

 後、一巻のラストが印象的でした。

―私、今まで本気で頑張ったことがなかった。頑張って結果を出せな

かったら、かえって苦しいだけだから。でも、それが間違っていたと判っ

た。

 泣きながら訴えるダンビを王様が優しく抱きしめ

―私も同じだ、頑張っても上手くできなかった。

 ダンビは現代からはるかな過去に飛んで、色々な体験を積む中に人

としても成長したんですね。

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